紙もペンもいらない! 先輩おすすめ暗記術

ドラえもんのひみつ道具に「アンキパン」というものがあるのをご存知でしょうか?

食パンの形をしていて、覚えたい本やノートに押し当てるとその内容が食パンにうつり、それを食べると内容が頭に入るという…なんて素敵な「アンキパン」。口頭で、自分のすることを言いながら行う実技試験や、テスト前、もちろん国試前に「どれか1つだけひみつ道具あげる」と言われたら「アンキパン一択!」と思っていました。

でも、「アンキパン」は手に入りません。「考えている時間で暗記したほうがいいのでは?」とツッコミを入れる冷静な自分もいましたが、マーカーを引いて赤シートで隠して暗記したり、ひたすら書いたり、(実技試験の時は)友だちと手順を交互に言い合うといったことを試しました。

 

ここで、現代の「ひみつ道具」を使った暗記術を提案しましょう。

「覚えたいことを、声に出して読み上げ録音し、聞く!」

思い立ったが吉日、ということでさっそくやってみましょう。 

 

【iPhoneやICレコーダーを使った暗記】

・覚えたい内容を用意

・ボイスメモで録音開始! 

 <例>労働災害補償の種類

 ・療養補償―(10秒くらい時間をあけて)―業務上の傷病に対する療養の補償

 ・休業補償―(15秒くらい時間をあけて)―業務上の傷病による療養中、平均賃金の60%の補償

→単語と説明の間の無音の時間(頭の中で単語を思い出す時間)は、説明文の長さによって変えました

 

■実技試験対策(口頭で手順を言いながら行う場合)

・手順書を用意する(試験用のもの)

・その中で、忘れてしまいがちなところをチェックし、手順書に書いてある文章とは別に、自分で考えた「なぜその手技が必要なのか」をメモしておく

・メモを書き入れた手順書が完成したら、何回か声に出して読んでみる

・ボイスメモで録音開始!

 

録音する時は、実際に動作をしたつもりの時間をあけて手順書を読んでいくと、手順を思い浮かべている間に次の文章が始まることが予防できます。

<例>採血手技手順の場合

・駆血帯を外してから針を抜く

※メモ

 静脈が怒張しているので、駆血帯を外さないで針を抜くと、多量に出血してしまうから

 

録音できたら、あとはひたすら聞くだけ。これで結構覚えられました。ノートに書く時よりも頭の中で考える時間がかかるので、覚えられるのかな…と思いました。

なにより録音で行う記憶の最大の利点は、座って、テキストを開いて、書いたりしなくてもできるので、「すきま時間を活用できる」という点です。通勤通学の時間が長い方に、ぜひ取り入れていただきたい記憶術です。

 

ちなみに「アンキパン」の効果は永遠ではなく、消化されて体の外に出ると忘れてしまうらしいで…。地道な努力が大切ですね。

 

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