勉強したはずなのに、結果が出ていない人必見! 「教えるつもり」勉強法

本当にわかっているか、どこまで深く勉強したらいいかわからない

:嘔吐すると代謝性アルカローシスになって、下痢をすると代謝性アシドーシスになって。本番解けるかな

 

こんにちは。酸塩基平衡の勉強かな? 悩む人が多いところだし、実際難しいよね。

 

:あ、先生! そうなんですよー。参考書で勉強して、実際に問題を解いてみて、それなりにできるようになったと思っているんですけど、本当にちゃんとわかっているか不安で、もっと深く勉強しなきゃいけないのかなって。でも全部の内容をそうしていくと、国試に間に合いそうにないんですよね。

 

:その悩みはよくわかるよ。本当に理解できているのか、どこまで深く勉強すればいいのか悩んでしまうことは誰にでもあることだと思うよ。

 

:先生でもあるんですか! そういうとき、先生はどうしているんですか?

 

勉強テクニック「○○」を意識して勉強する

 :その内容について「人に教えることができるか」を基準にしているよ!

 

:人に教えられるか、めちゃくちゃ難しそうです

 

:人に教えるためには、どこをポイントとして説明するとわかりやすいか、何を話して何を話さないかを選んで話さなきゃいけないから、それができるならきちんと理解できていると言えると思うよ。

 

:わかっていないと教えられない、っていうのはわかります! 塾でバイトをしているんですけど、教えているときに「あれ、これどうやるんだっけ?」と自信がなくなることがあって、そういうときはうまく教えられないんですよね。

 

:そうそう、そういうこと! それに、理解できているかを測ることができるだけじゃなく、「人に教える」ことで学習効果が高まるとされているんだ。

 

:勉強の効果も高まるんですか!?

 

:この図を見てほしい。これはアメリカ国立訓練研究所の「ラーニングピラミッド」とよばれるもので、授業を聞くことや本を読むこと、実際に体験してみることなどの学習定着率をピラミッド型の図で表現したものなんだ。下に行くほど定着率が高いものを表しているよ。

 

 

:一番上は「授業を受ける」ですね! 確かに授業で聞いたことは、「何の話だったっけ」とちょっとしか覚えていないことがあります。ノートを見て復習しようとしても、思い出せないこともあります

 

:この図からもわかる通り、先生たちが、「復習が大事」というのは、授業を受けるだけでは定着しないからなんだ。

 

:復習がんばります! このピラミッドの一番下が「人に教える」ですね! 

 

:体感としても、体験したり、議論したり、人に教えたりして能動的に学習する「アクティブラーニング」が効果的なのは間違いないと思うよ。

 

:だから先生は授業でよくグループディスカッションしたり、実際の機器を持ってきて説明したりしてくれるんですね! この前の授業でAEDの音声が爆音で流れたとき、隣で寝ていた子が飛び起きたのは面白かったです!(笑)

 

:目覚まし代わりに持ってきたわけじゃないんだけどね。まあ、そうやって印象に残るのは狙い通りといえばそうなのかな。

 

:アハハ! とりあえず、実際に色々してみるのが理解しやすいっていうのはわかりました! 勉強するために人に教えるのが効果的なのもわかったんですけど、人に教えるためにも勉強しなきゃいけなくて、大変そうだなあって思います。

 

:実際に教えるのは、けっこうハードルが高く感じるし、難しいことでもあると思う。ただ、「教えることを意識しながら学習する」だけでも効果が高まる、という研究もあるんだ!

 

:意識しながら勉強するだけでも効果が出るんですか?

 

:うん、そうなんだ! ワシントン大学のJohn Nestojko博士が2014年に発表した研究で「教えることを意識すると学習効果が高まる」という結果が出ているんだ。

 

:そんな研究があるんですね! どうやってそれがわかったんですか?

 

:まず集団をグループABに分けて、Aには「このあとテストをする」、Bには「このあと人に教えてもらう」と伝えて、同じ課題を覚えてもらったんだ。そして、実際にはBに教えさせることはなく、AB両方に同じテストを解いてもらったら、Bのグループのほうが成績が良かったんだ。

 

Bグループの人たちは教えるつもりだったのが、急にテストを解くことになった。でも、テストのつもりだったAグループの人たちよりも成績が良かった、ということですね!

 

:そうだね!人に教えようとすると、より深い理解につながって、テストを解くことだけ考えて勉強するよりもテストの成績も上がるんだとわかってもらえたかな?

 

:はい!「人に教えられるように」を意識して勉強してみようと思います!

 

:それができたら、その問題は勉強できた、と思っていいよ。たとえば、友だちと一緒に勉強するときに、「なぜこの問題の答えはこれで、この選択肢は間違いなのか」を解説できたら十分に理解できてるね。

 

普段の問題演習も「答えがわかった・解けるようになること」ではなくって、「どうすれば正解できるかを人に教えられるようになること」を目標に勉強すれば、出題のされ方が変わっても解けるようになるはずだよ!

 

:はい! どこまで深く勉強すればよいか悩んでいたので、目標がはっきりして安心しました! 国試対策がんばって進めていきます!

 

 

 

 
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